白鳥の湖 Ex45 BOXの中は全部弾ける



ストラトのかなり深いドライヴ音のバッキングに対して、もっと深いドライヴ音をメロディに使用すると、輪郭がぼやけて聞こえづらくなってしまう。

今回はクリーン音にしようかと思ったけれども、バッキングにたいして馴染みが悪そうだったので、OD-3をつかって芯のある歪みをチョイスしました。

この白鳥の湖は、コードトーンが多いというか、かなりコードを崩した形で弾ける。名曲というのはコードの使い方がうますぎる。

最後の10~13フレットを使う辺りでBOX演奏に切り替わって、BOXの中をプリングで順々に下がるという音使いがでてくる。この辺の経過音は聴いていて不自然さがない。不思議なものだ。結構使えるところだと思う。


12フレットのE音に上がって行くときに、なんだか音が弱々しく聴こえる。この辺はギターの機構的な工夫の至らないところなのかなぁと。

感情が昂ぶったときに、右手でギターのボリュームをスッと上げることができれば、強いトーンになって格好いいのかもしれない(もちろん普通のところでは、また8くらいにスッと戻す練習が必要になるが)。

つまみが回しやすい位置にあるということは、そういうことなのかもしれない。難しいです。ああ!こんどバイオリン奏法の練習をしたくなってきた。その練習曲にぴったりな気がする。


動画を見て、左手が少しだけ、昔よりリラックスできて演奏しているように見える。ほんの少しであるが、進歩してきた自分を感じられる。

最近好きな比喩表現に「鼻息で吹くような加速」というのがある。ほとんど動かないような、または動いても全然速くなっていかないようなものを指しての言葉である。

しかし鼻息で吹くような加速でも、ほんの少しずつは物理的には加速していくものである。気がついた時には、なかなかな速度になっていることも考えられる。現に、衛星から帰還した人工衛星「はやぶさ」がイオンエンジンによって得ていた加速力は、まさに「鼻息で吹くくらい」だったらしい。うん感慨深い。

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