ベンディングの気づき

いままで、ベンディング(チョーキング)をして、フレットから離れないように、ぐっと力を込めてからベンドを行っていた。

「なんだかスムーズに行かないなぁ…」と思っていました。クぃ--ん!クぃ--ん!と演奏している人もいるというのに。「握力が50kg以上ないとブルージーな演奏はめざせないのか…」と半ば諦めてもいました。

楽器演奏的な観点から離れて、物理的に考えてみて、以下のようにやっと至りました。


ベンドをするために気合が入りフレットに強く弦を押し付ける

フレットと弦の間に摩擦が強く発生する

スムーズに持ち上がりにくい

持ち上がりにくいということは、狙った音程まで持ち上がらない

狙った音程まで持ち上げるために、もっと力が必要

なお力いっぱいになる

フレットが削れまくるor左手を痛める

より弦が持ち上がらない

(以下無限ループ…)


こういう悪循環が生まれているのではないかと、細かく分解して考えてみました。


つまり左手の力の配分として「弦がフレットから離れないようにする(フレットボードに垂直な力)」>「弦をベンドする(フレットに平行な力)」ではなく、「弦をベンドする」>>>>>>「弦がフレットから離れないようにする」という転換が必要ですな。


意識としては「弦をフレットに強く擦り付けて音程を変化させる」のではなく、「いったん弦を摩擦のない空中でベンドして、それからフレットに触らせて発音させる(経過音は鳴ってもよし)」くらいの練習をしはじめました。

「左手ミュートの状態を保ちながら、音が鳴らないように弦をベンドする」ということをしているので、弦をフニフニと伸ばしているような変な感じですが、音を出さないのは超難しいです(笑)

逆に言えば「ベンドをいくらかすれば、大抵の場合は、音は鳴ってしまう」という発見でもあります。

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