トモ藤田Solo Live (Solo Performance & Talk Show)


今年もトモ藤田さんが来日するということで、さくっと行ってきました。 新橋駅から徒歩15分位のブルームード。いい感じであんまり広くないので、出演者と客席の距離が近くて、それでご飯もかなり美味しいです。すこし都心でもあってお高いですけど。目の前が浜離宮だったらこれくらいの値段はむしろ良心的なのではと思われます。


蒼い照明で待機状態になっているのも格好いいです。このライブ会場はとにかく音がいいです。アンプとかの機材も充実しているそうです。


トモ藤田氏登場してさっそく演奏。

B♭-Blues。ジョー・パス氏のように、コードからメロディそしてコードという構成。コンピングやウォーキングベースをおりまぜて、ところどころジャズっぽく緊張感のある構成。

ブルースをもっとやるという話。ジャズは難しいので、あんまりいいかなぁという談話。

日本の歌謡曲を練習してますと言う話世界に一つだけの花はクラシックなコード進行。きゃりーぱみゅぱみゅのponponponは、20秒毎にメロディが変わるのであんまりアドリブができない。でもメロディが固定されるということは、よりキャッチーになって、耳に残りやすい。ハッピーな曲だしすごい。

パーカッショニストはたけやま裕さんの登場。「パチカ」というシェイカーとクラッカーをあわせたような楽器を駆使するパフォーマンスから入って、トモ藤田氏のコンフィデンス・キャットを演奏。そのあとギター・スラップとぐいぐい演奏をする。

人にはタイム感というか、数小節に渡るメロディとか、リズムのまとまりがあると、それを厳密に分解して覚えているわけではない話。それが個人差みたいなものを生む。パーカッションの人は、そういうのを汲み取っているからすごい。休符とかウラとかを駆使した演奏を繰り広げても、「最初からこういうリズムです」とスポっと収まっている感じがあるのはすごい。リズムは大事。

原田喧太氏登場。kyotoを演奏。クリーンのギターふたつでかなりすごい格好いい感じです。アコギに持ち替えてボーカルのある曲を演奏してくれた。やはりボーカルがあると感情とか情景が伝わりやすいんだなと思う次第。なんかビートルズのノルウェイの森っぽいコードが何回か出てきた気がする。

後半。ソロの同じくB♭で今度はもっとジャズの曲。Confilmationのコード進行をもりもり演奏する感じの躍動感のある演奏でした。「ジャズはもういいですw」とおっしゃってましたが、なかなかすごいです。

オリンピックを見ていて、君が代を弾けないことに気がついたので、プチ練習して弾けるようになりましたという話と実演。ヴォリューム奏法とディレイが格好いい。

新曲として、ルーパーを使った少し悲しい感じのする新曲を披露。ディレイをうまく使うと、広がりのある音になるし、厚みも出る。しかも多重録音をするから、尚のこと。曲をシンプルに短くしたかったそうです。それから多重録音をすると、メロディをただ単に弾いても目立ちにくいという話。

ソロでのJust Funkyを熱演。できること知っていることを全部詰め込んだ曲だそうです。中盤のソロのところはまずルーパーでbackingを録ってから、歪みをつかってソロを演奏。うまいというか、歪んでいても、音に表情があって、この辺のコントロールできちゃうあたりは毎回と言うか、目指すべきところだと思う。

マット・スコフィールド(Matt Schofield)氏が登場して、Aのブルースと、Eのスローブルースを展開。どちらも、どんどん展開していって、終わりが見えない感じではありましたが(笑)、最後はバシッと着地するのもすごい。あとはファンクで10分くらいの計30分位の濃厚なギターを聞かせてもらいました。すごいなぁ。ハイポジションの音に何だかすごい感情があるというか、音が太くてすごかった。あと「リハーサルはしてません」ということだったので、本当にその場その場の最高のフィーリングを、パッと掴んで、ギターで表現できるのはすごいなぁ。場数とかそういう強さを感じます。

最後のアンコールは原田喧太氏、はたけやま裕氏、マット・スコフィールド氏全員を合わせたポップな「生きてるうちが華なんだぜ」という曲で締めました。どんどん息が合って、盛り上がっていく感じも良かった。パーカッションがあるとまとまりがあってすごい。スコフィールド氏のペンタを中心に使っていてもシンプルにかっこいい感じ、トモ藤田氏のカラフルな感じ、と見せ場がいっぱいのいい感じの曲でありました。セッションというより「こういう曲です」感でいっぱい。

特別な舞台効果とかもなく、オーケストラのような楽器がたくさんの大人数ではないシンプルな、ギター+αのステージでも、ここまで楽しめてしまうものは作り上げられるのだなと感動しました。

趣味でふたたび始めたギターも、「40歳で一番うまくなる」という目標ができました。シンプルにがんばろう。そして身体を鍛えよう。健康大事だ。

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