SD-1とOD-3を弾き比べて(2016年初頭)


2015年のはじめくらいに、いちむらまさき先生の赤本を練習しながら、クリーン音だけだとエレキギターの「うまみ」の半分くらいしか使っていないと思ったのであった。

エレキギターといえば、ドライヴサウンドが他の楽器にはない醍醐味である。

そこでBOSS社の「SUPER Over Drive SD-1」と「OverDrive OD-3」を1年かけて揃えて、ちょっとずつ弾き比べたりしていた。

2015年から2016年にかけての個人的な感想を箇条書きにまとめる。


SUPER Over Drive SD-1

・ゲインノブを12時より回すと、「ジャージャーのあの音」になって歪む。しかし歪み方はクリーミーでトゲトゲしくはない。原音の強弱のニュアンスをかなり残すので、原音+歪みという感じの不思議な音。

・エフェクタをかけたときに、低音帯がカットされる気がする。Fenderのアンプを使用しているので、アンプでもまた変化すると思います。

・いまのところの使用案としてはバンド形態でリードギターを演奏するときに適している気がする。ほどよく歪んで、それでいながらニュアンスは残る点と低音がいい感じにカットされる点からだ。必要以上のギターの低音は、ドラムやベースと干渉をしてブーブーと異音が出てしまうことがある。それを防いでくれて、合奏したときに丁度いいような音がすっと作れるのではないかと考えている。

・オーバードライブの基本的な音。例えるのであれば、クリーン音に薄く衣をつけて揚げた「串かつ」のような感じ。女性の元気なロック・ボーカルみたいな感じ。


OverDrive OD-3

・初めてつないだときに歪まなくてびっくりした。とげとげしいディストーション音は全然出ない。多分シングルコイルで使うと、ほとんど歪んだ感じはない。コードをガシガシに弾いても、弦別の音が混ざらないくらい。

・何分も弾いていると歪ませているのを忘れるくらいの歪み量なので、弾き手のニュアンスはものすごい出る。優しく弾くとほとんど歪まず、強く弾くとすこし歪んだ音が出るような感じのセッティングがしやすい。

・SD-1が低音域が比較的カットされる印象にくらべて、カットされる音域はほとんどない。ゲインを低めにするとほとんど原音と変わらない。ゲインを上げていくと、むしろ中音・低音域が太くなっていく感じ。どんどん丸く、太く、大きくなる。

・ボリュームつまみの利きが良い。かなり大きくなる。

・クリーンなアンプにずっと薄くかけておくという使い方をすると、強く弾いた時に少し音がドライヴする感じになって、チューブアンプのような音で演奏ができるのではないかと思った。

・例えるのであれば、大きめのブロック肉を遠火で半生に焼いたような感じ。音でいうと、急にクラシックの少し低音の男性歌手になるような感じ。


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